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市民に開かれた議会改革求める請願4件 赤星議員が賛成討論

カテゴリー: 議会報告

2016年12月16日(金)

12月議会最終日

日本共産党議員団の討論──その⑤

ネット・CATVで議会中継を!

「市議会だより」に質問した議員の氏名・会派名・顔写真の掲載を!

一般質問の制限撤廃を!

市民に開かれた議会改革求める請願4件

赤星議員が採択求め賛成討論

  • 平成28年分請願第4号「インターネットやケーブルテレビによる富山市議会の中継の早期実施と、市民に開かれた市議会広報に改革を求める請願」
  • 請願第6号「富山市議会での自由で活発な議論と議会の中継を求める請願」
  • 請願第11号「富山市議会における議員の一般質問回数制限撤廃に関する請願」
  • 請願第13号「自由で活発な議論を促進し、市民に開かれた民主的な議会運営を求める請願」
 以上4件の請願採択を求め、赤星ゆかり議員が本会議で賛成討論を行いました。
 請願はまず、議会運営委員会で日本共産党(中山雅之委員)が採択を求めましたが、自民・公明・自民新風会が、「市議会だより」に質問者の氏名等を掲載する項目のみ「採択」するが、それ以外は「不採択」と主張し多数決で「不採択」に。
 本会議では、日本共産党の賛成討論と、請願第11号に対して紹介議員となった光の上野蛍議員が賛成討論。他に討論はありませんでした。
 本会議の採決では、

◎請願第4号のうち

  1.  「『とやま市議会だより』に、質問者の氏名・会派名・顔写真を掲載してください」の項目は、全会一致で「採択」。
  2. 「インターネットやケーブルテレビによる議会中継をただちに実施に移してください」の項目は、日本共産党・社民党・フォーラム58が賛成しましたが「不採択」に
  3. 「『とやま市議会だより』に、予算案や意見書、請願などに対する議員一人ひとり及び会派ごとの賛否の状況を掲載してください」の項目は、日本共産党・社民党・フォーラム58が賛成しましたが「不採択」に

◎請願第6号「富山市議会での自由で活発な議論と議会の中継を求める請願」は、日本共産党・社民党が賛成しましたが、「不採択」に。

◎請願第11号「富山市議会における議員の一般質問回数制限撤廃に関する請願」は、日本共産党・社民党・光・フォーラム58が賛成しましたが、「不採択」に。

◎請願第13号「自由で活発な議論を促進し、市民に開かれた民主的な議会運営を求める請願」は、日本共産党・社民党が賛成しましたが、「不採択」に。

 6月議会では自民党・公明党・民政クラブが、日本共産党と社民党の反対を押し切り、議員報酬の月額10万円引き上げを強行し、市民世論を無視する体質とともに、議会改革の遅れた富山市議会の閉鎖性も大きな批判を浴びました。市民からの請願をことごとく不採択にしていては、市民に開かれた議会改革への、本気度が問われます!
  議会運営委員会で自民党委員が、「請願の文書が未熟だ」「紹介議員の質問が短かった」などということを不採択の理由にしたことは、憲法に保障された市民の請願権をないがしろにするものです。赤星議員は賛成討論の中でこの点を指摘し、請願の採択を求めました。
 議会閉会後、赤星議員の賛成討論に「感動して泣きそうでした!」と、傍聴された子育てママたちから応援のメッセージが寄せられました。

2016.12.16

2016年12月定例会 請願4号・6号・11号・13号賛成討論

日本共産党議員団 赤星ゆかり

 ただいま議題となっております、

平成28年分請願第4号「インターネットやケーブルテレビによる富山市議会の中継の早期実施と、市民に開かれた市議会広報に改革を求める請願」、請願第6号「富山市議会での自由で活発な議論と議会の中継を求める請願」、請願第11号「富山市議会における議員の一般質問回数制限撤廃に関する請願」、請願第13号「自由で活発な議論を促進し、市民に開かれた民主的な議会運営を求める請願」以上4件について、一括して、日本共産党議員団の賛成討論を行います。

まず、第4号と6号の2つの請願は、本年6月議会、議員報酬の月額10万円アップの条例案が提出され、多くの市民のみなさんが怒りの声をあげるなか、議会開会日に提出された、市民に開かれた議会改革を求める請願です。日本共産党は両請願の紹介議員となり、採択を主張してまいりましたが、6月、9月と「継続審査」とされてきました。

多くの市民のみなさんの批判と反対の声を無視して、自民・公明・民政クラブが議員報酬月額10万円アップを可決した6月定例会では、全国の47ある中核市の中で唯一、県内では富山市と舟橋村だけ、議会中継を行っていないことをはじめ、住民に開かれた議会改革を進める全国の市議会の中でも、もっとも遅れた富山市議会の閉鎖性についても、世論の大きな批判を浴びました。

その後、無理矢理の議員報酬10万円引き上げを正当化したい思惑があったことも感じますが、それでもようやく、来年3月議会からインターネット中継を実施することを決め、そのための予算を9月議会で可決しました。

その9月議会では、次々と発覚した政務活動費の不正請求で議員辞職が続き、当時の市田龍一議長まで不正で辞職し、市議会補欠選挙が行われることとなり、それまで自民党不正議員を中心にいっさい拒否してきた「議会改革」を一気に進めなければ、到底市民の怒りは収まりようもない事態に追い込まれました。

そうした中、この請願第4号と13号にあるように、「市議会だより」に質問者の氏名、会派名、顔写真を掲載することがついに決まり、請願第4号・6号・13号が求めているインターネット中継に加えてケーブルテレビでの議会中継も実施に向けて検討することが決まりました。もう、実施に向けて「ただちに」動いているではありませんか!

市民のみなさんからこのような請願が寄せられ、議会での議論があったからこそ、富山市議会の閉鎖性、遅れた実態が公に明らかになり、今日ようやく議会改革の入り口に立つことができていることを、忘れてはいけないと思います。

そして同時に、行政に対するチェック機能を果し、政策立案する議会として、議員のもっとも重要な発言の機会である一般質問を、「議員一人当たり答弁も含めて年間90分以内」に制限していることも、議会が自分で自分の首を絞める、仕事放棄の悪い「ルール」であります。

日本共産党は、合併後の議会でもっとひどい、議員一人当たり年1回、質問部分だけで20分以内という制限を自民党が言い出し、民政クラブも同調し、当初反対していた公明党・社民党も密室協議で賛成に転じて、導入しようとした時から、当時の市民派無所属議員とともに、厳しく反対してまいりました。

このような質問制限が導入されて以来ほぼ10年。富山市議会の劣化ぶりは甚だしく、発言の残り時間を気にするあまり質問はいっそう短く、議論は不活発になり、質問内容も担当課に聞けばわかるような「お伺い質問」が増えたことは間違いありません。

議会自ら発言制限したことが、市政の監視機能を低下させ、なれ合いをもたらし、大会派や所属議員の調査研究・自己研鑽の必要性を低め、政務活動費をまともに使いきれず、不正・腐敗の温床となってきたことを深く反省しなければなりません。

いま自民党が提案している、年間90分を120分にする小手先の「改善」では、ほんとうの反省とはいえません。現在のこの制限を撤廃し、どの議員も対等平等、自由に活発に質問ができるように、根本的な見直しが必要です。

この請願について議論した議会運営委員会において、自民党会派から、気になる発言がありました。

請願とは、日本国憲法第16条に保障された請願権の行使であり、選挙とともに国民の政治参加の手段であり、基本的人権の一つです。

「何人(なんぴと)も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない」。

何人(なんぴと)も、というのは、外国人でも、子どもでも、誰でも、請願できるということです。

決まった様式はありません。三角形の紙に書いても良いのです。紙でさえなくてもいいのです。請願者の氏名と住所が書いてあれば、内容だって、もちろん自由です。

実際に、市議会や県議会に宛てて請願を出した小学生たちもいます。

そのときに、議員が「請願の文章が未熟だ」などと言えますか?

そんなことを言って不採択にするなどは、許されません。

とくに富山市議会は、市民に対する“上から目線”の態度こそ改めなければなりません。

また、請願第11号の紹介議員に対して「質問が短かった」などと揶揄する発言も見過ごせません。

今回、補欠選挙で初当選された議員のみなさんのほとんどが、一般質問に立たれました。

この複雑で理不尽な発言制限の“ルール”を守り、その中での発言時間を選択し、自分の問題意識で初質問に挑戦されたその奮闘に、拍手を送ろうではありませんか。

初めての議会で、質問と答弁の時間配分など、うまく予測できるわけがないではありませんか。むしろ、このような時間制限があるからこそ、遠慮して質問が短くなるのです!

このような質問制限は1日も早く撤廃し、市民の立場で議員が自由で活発に議論し合える富山市議会に、大改革が求められています。そうした市民の声である請願を採択してこそ、市民に信頼される富山市議会に生まれ変わる再生へ向けた、真摯な態度を示すことになるのではありませんか。

議会のみなさん、そして、新人議員のみなさん、まだ賛否を迷っている議員のみなさん。積極的にこれらの請願採択に賛成されることを、心から呼びかけます!

以上、日本共産党議員団の賛成討論といたします。

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