2016年12月16日(金)
12月議会最終日
日本共産党議員団の討論──その④
議員報酬を引き上げ前に戻し、市民参加の議論求める請願
吉田議員が採択求め賛成討論
2016.12.16
2016年12月定例会 請願第8号「議員報酬を60万円に戻し、市民参加で審議のやり直しを求める請願」の採択を求める賛成討論
日本共産党議員団 吉田 修
ただいま議題となっております、平成28年分請願第8号;「議員報酬を60万円に戻し、市民参加で、審議のやり直しを求める請願」について、日本共産党議員団として、賛成討論をいたします。
請願8第号の請願理由では、市議報酬が「月額70万円になれば、47中核都市のなかで最高額に並び、中核市平均に比べて際立って高額になる」、一気に10万円アップというのは、「市民感覚とずれている」と指摘しています。また、議会側からの要求に、市長が「審議会」に諮問し、たった2回、あわせて3時間、「非公開」の議論で答申。そのまま条例案を提出し可決した… 市民無視の「手続き」についても、つよく批判しています。
本定例会において、引き上げを主導した自民党・公明党・民政クラブ、反対した日本共産党、社民党、補欠選挙で当選された多くの会派の皆さんの賛成で、引き上げ撤回条例が可決されました。
12月1日の本会議の「提案理由説明」において、自民党の五本会長から表明された、議員報酬引き上げの経過についての「反省」と、市民への「謝罪」の趣旨と、請願8号の「請願理由」「請願項目」は、何ら矛盾するものではないと考えます。
多くの市民の皆さんは、政務活動費「不正」問題がなければ、市議報酬の引き上げは、何もなかったように実施されていた… と思っています。
結果として、政務活動費の不正取得の発覚、13人の議員が辞職する事態が発生したことが、引き上げの「撤回」につながったことは事実であります。しかし、政務活動費の不正事案がなくても、そもそも、報酬引き上げは撤回すべきというのが、民意であります。
以上のことから、日本共産党議員団は、請願第8号を本議会として、民意を無視したことへの、市民の批判を真摯に受けとめ、「反省」を繰り返し示すためにも、採択すべきと考えます。
最後に、「民意を無視した政治は、長くは続かず、いずれ破たんする」… このことを、再度、申し添えて、日本共産党議員団の「請願第8号」に対する賛成討論といたします。