2016年12月16日(金)
12月議会最終日
日本共産党議員団の討論──その⑦
安倍政権の際限ない年金カットに反対!低年金の底上げと最低保障年金の導入を!
国に意見書提出求める請願
小西議員が賛成討論
2016.12.16
平成28年分請願第10号 賛成討論
日本共産党議員団 小西 直樹
平成28年分 請願第10号「相次ぐ年金削減をやめ、最低保障年金制度をつくる意見書の採択を求める請願」について、 日本共産党議員団として賛成討論をいたします。
安倍内閣は14日、参議院で際限なく年金をカットする「賃金マイナススライド」というべき、新たな仕組みの年金法を自民、公明、維新などの賛成で成立させました。
物価が上がっても賃金がマイナスの場合は年金がマイナス改定となります。
ひたすら低い方に合わせて年金を引き下げるものになっています。
「賃金マイナススライド」が導入されれば、引き下げられた水準の年金が将来世代にも引き渡されます。
高齢者を扶養し、生活や介護の支援をしている現役世代にはダブルパンチが襲い掛かります。
さらに導入される「キャリーオーバー:繰越制」により年金の実質目減りを拡大し、最低保障制度を突き崩す、改悪です。
そのうえ、安倍政権は年金積立金の株式運用比率を倍増させ、株価つり上げの道具にしました。投機的運用から手を引くことが年金財源の損出を出さないことになります。
国民年金は、40年かけても月額6万5千円。「底なしの低水準」こそ最大の問題です。
本当に必要なのは、老後の生活の支えとなり、高齢者も現役世代も信頼できる年金制度にすることです。
最低保障もなく、減らされる年金制度を将来世代に残すわけにはいきません。
低年金の底上げと最低保障年金の導入、現役世代の雇用・賃金の立て直しによる年金財政の強化など本当の改革が求められています。
高齢者も現役世代も安心できる年金制度を確立し、国民のふところを温めることこそ経済対策にもなります。
請願を採択していただき、国に意見書の提出を行うことをお願いいたしまして、請願第10号の賛成討論といたします。