富山市は公共交通を軸とした「コンパクトシティ」政策を進めていますが、バスや電車がなく不便な地域もたくさんあります。
富山市のコミュニティバスは、中心部を走る「まいどはやバス」、旧町村のバスを引き継いだ直営バス、地域住民や企業が費用を出し合って運行し市が補助する「地域自主運行バス(呉羽・水橋)」と、とやまライトレールに接続するフィーダーバスがありますが、それ以外の地域でも、便利な公共交通を求める声は切実です。
議員団で、県東部の朝日町が走らせる「あさひまちバス」を視察に行きました。富山地方鉄道の路線バスが撤退した路線や、地域ごとの要望を聞いて引いた路線がきめ細かく町内をカバーしています。
実際に2路線、乗ってみました。
バス停でないところでも路線上ならどこでも手を挙げれば乗せてくれるし、降りる時も「あ、そこの電柱の向こう側で停めて」とか、「あの鏡(カーブミラー)のところで停めて」とか、タクシー感覚。あるおとうさんは降りてから玄関まで徒歩2歩! これは便利です。
驚いたのは、町市境を越えて黒部市の宇奈月や入善町の一部まで、県境を越えて糸魚川市の市振駅まで、高齢者の通院・買い物、中高生の通学などに便利な路線を走らせていることです。また、終バスが意外に遅い時間まであるのも魅力。
路線や、便数を増やし利便性を向上させることで年々利用者が増え、いまでは年間約3万人を運んでいるそうです。
料金は1回200円。料金収入の他に、国の交付金なども活用して、町の実質持ち出しは年間約200万円程度だとか。
これからの富山市でもこういうことができないだろうか。おおいに参考にしたいです!