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議会選出監査委員2名を自民会派から出す人事案件に反対討論(2018年3月23日)
赤星ゆかり

カテゴリー: 議会報告

*この文章は、議員の発言した原稿を掲載したものであり、富山市議会の正式の記録ではありません。

日本共産党 赤星ゆかり

ただいま議題となっております議案第95号について、日本共産党の反対討論を行います。

まず、はじめに、日本共産党は、議会選出の監査委員については、市民目線での市政をチェックする役割として、一定程度必要なものと考えています。

今回、議会の調整がつかないまま議長から自民会派の2名を市長に推薦され、このような人事案件で、討論に立たなければならないことは、ほんとうに残念なことです。

お名前が挙がっている議員個々人に対してどうこう言うものではまったくありません。議会から選出する監査委員2名を、今回、自民党会派から選出することに反対なのです。

2005年の市町村合併以来、歴代27人の議会選出監査委員のうち、実に9名もの議員が政務活動費の不正を認めて辞職に追い込まれ、そのうち9名は自民党の議員でした。また、辞職されず再選された方の中にも、不正はありました。監査委員が監査を受ける事態にまでなっています。このことについて自民会派から、反省の弁も何もなく、あっさりと2名を要求されたことには驚きました。

そして、自民会派が、不正の全容解明に全力をあげて取り組まれ、市民に対して、説明責任を果たしているとはいえません。

日本共産党は、昨年、2度にわたって自民会派宛に、政務活動費に関する公開質問状を出しました。1回目は6月7日でしたが、6月16日に口頭で「回答しない」という回答でした。しかしその後、市民団体が住民監査請求され、監査委員が「違法・不当」と判断し返金を求められた案件の中に、私たちが質問状で指摘していたものも含まれていました。

2回目の公開質問状は9月26日でした。11月 日に回答があったものの、再度、曖昧な点への再質問状に対しては、テレビ局の取材のカメラがまわっている前で、「きちんと会派としての回答書を持ってくる」と約束されたにもかかわらず、いまだ正式な回答をいただいておりません。

ある議員については、受け取った政務活動費が「使途不明」と新聞で報道された案件について、「お金の流れを確認する」とおっしゃったまま、なしのつぶてになっています。また、別の幹部の方には、「文具店の12万円余りのコピー代の領収書が、なぜ会派事務員さんの筆跡なのか? このお金はほんとうに業者に支払われたのか?」との問いに、明確な回答がありません。

先日もまた、実際には開かれていないのではないかと思われる「勉強会」の「会場費・茶菓子代」の領収書が出てきまして、自民会派に渡してありますが、これも未解決です。

どんどん日が経ち、“時効”になってお金を返還できなくなる前に、若手もベテランも、会派の全員で、過去の不正について徹底的に調べ、自らうみを出し切っていただきたい。それができていない状況では、残念ながら、自民会派に議会を代表しての監査委員をお任せするわけにはいかない、ということなのです。

さらに、今日、重大なことがわかりました。「市民が主人公の富山市政をつくる会」が1月22日に行った住民監査請求の結果が、今朝、出されました。その結果、自由民主党会派に対して、現職議員4人の合わせて10件について、137万5080円の返還を求める勧告という結果です。これは、極めて重大です。

以上、議会を代表する監査委員2名は、自民党会派以外の会派から選出することを重ねて主張しまして、反対討論といたします。

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