2016年12月16日(金)
12月議会最終日
日本共産党議員団の討論──その①
市長と議員のボーナス引き上げ反対!
「コンパクトシティ」大型開発優先見直しを
小西議員が反対討論
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議員と市長等特別職の期末手当引き上げ影響額資料
- 「コンパクトシティ」富山市中心市街地の再開発事業─総事業費と補助金額まとめ
2016.12.16
12月定例会 本会議 反対討論
日本共産党議員団 小西 直樹
おはようございます。日本共産党議員団の小西直樹です。
ただいま議題の議案第179号、188号、199号について、一括して日本共産党議員団として反対討論をいたします。
先に第179号、補正予算について申し上げます。
大規模な2つの市街地再開発事業の補助金に、あわせて8億3816万8千円が増額されています。
桜町1丁目4番地区市街地再開発事業は、総事業費が約81億円で、今年5月時点より約1億円増えています。
そのうち、国・県・市からの補助金総額は約35億円、6億円増えています。
総曲輪三丁目地区市街地再開発事業は、総事業費が約156億円で、今年5月時点より約18億円増えています。
そのうち、国・県・市からの補助金総額は約60億円で11億円増えています。
富山市は「コンパクトシティ」政策の名のもとで、人口比で全国一という多数の再開発事業を進め、中心市街地に莫大な税金が投入されてきました。
今回も、ホテルや分譲マンション、商業・業務施設の大規模な再開発に、2カ所あわせて8億3816万8千円の補助金が増額されています。
「補正の目的」は、国の補正による「社会資本整備総合交付金」を活用するとのことですが、同時に、市の借金である市債も5億32,000千円充てられます。
「コンパクトシティ」政策の名のもとに進められる、こうした大型事業重点のあり方を見直し、社会保障の充実、橋梁、上下水道インフラの維持・整備、地区センター、学校耐震化等の優先すべき事業がたくさんあります。
市民生活重視の市政と予算となるよう求めます。
次に議案第188号は市長、副市長などの特別職、議案第199号は市会議員の12月支給分の、期末手当支給月数を100分の165月から100分の175月に増やす条例です。
市の一般職の給料は、労働3権が制約されているかわりに、第3者機関である人事院の勧告に従うものですが、市長や副市長などの特別職まで一般職にあわせて引き上げる必要はありません。
今回の加算により市長が15万5,875円、議長が10万3,675円、議員が8万7,000円、辞職した議員も69,600円もアップしています。
議員40人合計で269万4千100円の増額になります。
また、議員報酬は一般職の生活給とは性格が違います。
ましてや、今議会の初日に議員報酬のの70万円へのひき上げを撤回したばかりのところへ、ボーナスの引き上げなど、市民感覚では信じられません。
政務活動費の不正の徹底解明と再発防止、そして市民に信頼される議会を目指しておられる議員のみなさんに懸命な判断をされることをお願いいたしまして反対討論とします。