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2019年3月定例会一般質問(3月13日 赤星ゆかり)

カテゴリー: 議会報告

日本共産党 赤星ゆかり

はじめに、

1、富山大空襲の資料の収集について 伺います。

(1)いつから、どのような方法で資料収集に取りかかるか

赤星ゆかり議員
市長は昨年12月定例会で、私の質問に、市として富山大空襲の資料収集を始めることを初めて表明され、翌日の北日本新聞では1面トップで大きく報道されました。それだけ重要な問題だということを表していると思います。

いつから、どのような方法で資料収集に取りかかるのか、については、昨日、佐藤議員への答弁がありましたので、それを受けて、質問を進めます。

(2)富山大空襲の体験談を収集し、記録として残すことができないか

かつて富山県民会館の一角に展示されていた、県が持っている空襲や戦時下の暮らしに関する資料などが、県民会館を改修した時から、県庁内に保存されているそうですから、県と連携してその資料も活かしていただきたいと思います。

私は、今月の3日、「富山大空襲を語り継ぐ会」の総会に参加しました。会では、2017年11月から2019年2月末までに50件の出前講座を行なわれ、約4000人が受講されたとのことです。

富山大空襲を実際に体験された会員さんの高齢化に伴い、次世代への継承が必要です。しかし、新たな語り部を育てるには、長岡市に行った時に「最低でも3年はかかる」とお聞きしました。市としても積極的に、語り部の養成にも関わっていただきたい。

総会当日は、「富山大空襲と私の戦争体験」と題して、幹事の柴田健次郎さんが、私の高校の恩師でもありますので、柴田先生とお呼びします、柴田先生が講演されました。一部を紹介します。

柴田先生は1945(昭和20)年4月、旧制富山中学に入学し、8月1日は陸軍幼年学校の早朝からの補習授業に出るため、自宅の上滝から市内の下宿に泊まりに行った、深夜に叩き起こされ、西中野の方に真っ赤な火柱を見、家の人に「逃げろ!」と言われ、布団1枚ひっかぶって田んぼの道を突っ走った。黒崎にある同級生の親戚の家まで逃げる間、絶えず、B29が頭上を飛び、今にも爆弾が落とされるのではないかと恐怖におびえていた。案の定、閃光がきらめき、一瞬やられた!と思い田んぼに飛び込んで身を伏せたが、後で聞いたところ、近くの赤田の集落に焼夷弾が落とされたということだった。

空襲後も、生徒たちは、学校のグランドに、軍隊の手で、学校周辺に落とされた不発の焼夷弾が集められ、それをいじっていて爆発、一人は即死、一人は翌日死亡という、痛ましい事故が起こり…翌日なくなったのは、仲のいい友達だった…。

この柴田先生の体験談は、富山市が平成7年8月1日に発行した『富山大空襲・戦争体験記』の中にも掲載されています。

こうした貴重な証言、体験談を、記録として残すことが必要です。そして、せっかくこうした『体験記』もあるのですから、さらに収集して例えば再発行するとか、もっと活用すべきではないですか。見解を伺います。

<答弁>中田市民生活部長

今ほど赤星議員からもご紹介がありました富山大空襲の体験文については、「富山市民感謝と誓いのつどい」実行委員会が戦後50年を機に募集をおこなったことがあり、その時に県内外から寄せられた68点を『富山大空襲戦争体験記』として編纂し、平成7年8月に発行しております。また12年度からは広報とやまを通じまして新たな体験文を継続して募集しているところでありますが、現在まで40点が寄せられており、ご応募いただいた一部は「感謝と誓いのつどい」において朗読されております。この40点の体験文につきましても広く市民のみなさんにご覧いただくことにより、富山大空襲の記憶と記録を伝え残すことになりますので、その方法等について「感謝と誓いのつどい」実行委員会と協議してまいりたいと考えております。

赤星ゆかり議員
『体験記』の扉の「発行にあたって」という文章の中で、編集にあたられた「富山市民感謝と誓いのつどい実行委員会」会長(当時)の高原甚政さんは、

「本年は先の大戦が終わりを告げてから50年の歳月を迎えることとなりましたが、節目の年に改めて平和の尊さを考えることは大変意義深く、またあの悲惨な戦争を語り継ぐことは私たち一人ひとりの心に、二度と、戦争を起こしてはならないという平和の礎を築くことにほかなりません。

このようなことから、空襲や戦争に関する体験記を広く募集したしたところです。応募玉稿は68編にも及び、その記述も体験者から生ずるだけあって心鬼迫るものばかりでした。

体験記は富山市から編集の委託を受けて富山市民感謝と誓いのつどい実行委員会において、応募されたすべてを冊子にまとめたものです。

この冊子が生きた資料として、後世に受け継がれるとともに、戦争体験のない若い人たちをはじめ多くの皆様にご一読いただき、平和の尊さを考える機会となることを念じています。」

多くの皆様に、読まれていますか?

<答弁>中田市民生活部長

この大空襲・戦争体験記につきましては現在、市立図書館の本館、各分館に所蔵していまして貸し出しも可能となっている。また所管している市民生活課、市民の相談室にも備えている。申し出ていただければご覧いただけるようにしているところです。

赤星ゆかり議員
平成14年度から新たな体験記を募集しているとのことで現在まで40点寄せられているとのことですが、これについては、どのように保管されているのですか。市民が読めるようになっているのでしょうか。

<答弁>中田市民生活部長

こちらにつきましては未だ原稿の状態で私どもが保管しているということであります。広く市民の人に見ていただく事は無いのですが例えば感謝と誓いのつどいの時に先程申しましたが、朗読をしていただいています。その時のパンフレットに載せている。こちらについては今後、方法などについて検討してまいります。

赤星ゆかり議員
「感謝と誓いのつどい」で紹介されるのは一つだけですね。それ以外は眠っているとのことなので、ぜひ、多くの市民が読めるようにしていただきたい。市長の決意を改めてお聞きしたい。

<答弁>森市長

県の中にそういうのが保存されていること、初めて聞きました。もし展示するということがまとまってきたら協力をお願いしたいと思います。どなたも異論は無いと思います。今後も体験記を募っていくということが先の答弁でも、実行委が決めることですが意向としては動いていくと思います。その中で新たに編纂するということが起きてくるとすれば、すでに持っている既存の体験記もその場で考えていくということに当然なっていくと思います。なるべくそのような意見があったとのことも含めて実行委員会に伝えていく。そのうえで予算をつけるのが市ですから、委員会のまとめられたものが実現できるように予算を含めて検討していくものになっていくだろうと思います。

赤星ゆかり議員
とにかく動き出したことに、たいへん歓迎していますが、時間が無いこともありますので、最大限の取り組みを、改めて強く求めます。

2、消防分団器具置場改築事業について

(1)年2か所の整備箇所を増やせないのか

赤星ゆかり議員
地域住民の生命・財産を守る、消防団の皆様のご活動に心から感謝し、敬意を表します。昨年は消防操法の全国大会が富山市において開かれ、私も見学させていただきました。

ところで、新年度予算には消防分団の器具置場の改築費用が2か所分計上されていますが、年に2か所ではなくて、整備か所数を増やせないのでしょうか。

<答弁>戸川消防局長

本市、消防団には88箇所の分団器具置き場ありまして、それぞれに消防ポンプ自動車を配置しております。このことから、施設・車両の整備状況は全国的に見ましても非常に高い水準のあると言えます。このような消防力を充実・強化し維持していくためには人員・車両・施設装備に限られた予算をバランス良く投入することが重要であり消防分団器具置き場の年2か所の改築整備は、将来を見据えた妥当な計画だと考えているところでございます。

(2)分団器具置場には消雪装置も含めて整備すべき

赤星ゆかり議員
年末警戒の時に地元の消防屯所に伺って気づいたのですが、道路と建物との間に消雪装置がなく、今年は暖冬でしたが、大雪の時は、消防車を出すにもまずは雪かきをしなくてはなりません。消防団員の皆さんは仕事も持ちながらですから。消雪装置も含めての整備にできないのでしょうか。

<答弁>戸川消防局長

消防分団器具置き場については、積もった雪によって消防自動車の出動に支障をきたす可能性のある部分は、車庫から道路に出るまでのごく限られた範囲であります。また、まとまった降雪が予想される場合はタイヤチェーンを装着し出動に万全を期すこととしております。これらのことから、消防分団器具置き場の消雪装置は、必ずしも設置を要するものではないと考えております。

赤星ゆかり議員
合併前のある旧町の器具置き場は、たいへん広いと聞きました。いろんな地域の事情もあるようですので今後、充分な整備を柔軟にお願いしたいと思います。

3、子育て支援と子どもの貧困対策について

(1)学童保育の拡充について

赤星ゆかり議員
新年度予算では、放課後児童健全育成事業特別拡充事業に1億3460万5千円の事業費を計上し、引き続き力を入れておられることを歓迎します。政府は新年度にスタートする「新・放課後子ども総合プラン」で2023年度末までに30万人の受け皿を整備する方針を示しています。

問題は、それでもなお利用児童数が条例基準を大幅に超えている地域児童健全育成事業=「子ども会」について、そのものについて、どうするかの問題です。

6校区のうち堀川南では、この拡充事業によって、小学校のすぐそばに民間の学童保育が新年度1か所できますが、子ども会の「あゆみ会」の方は、学校に確認しましたが、新年度も1年生だけで登録児童が41名、3年生まで合わせると143名となって、苦労して絞られたそうですけれども、今年度の159名からそんなに減らないとのことです。

「子ども会」の条例基準40名を大幅に超過する状態を解消するために、支援単位を増やすなどの早急な対策が必要です。見解を求めます。

<答弁>中村子供・家庭部長

地域児童健全育成事業いわゆる「子ども会」は自治振興会を中心に地域の関係諸団体の代表の方や小学校校長などで構成されている運営委員会で実施されており、その受け皿をふやすことが困難なことから市では学童保育の需要が高い校区については民間の放課後児童クラブの開設を指示している。今年度は地域児童健全育成事業数の児童数が基準を大きく超えている校区を対象に早急な受け皿を確保するため、特別拡充事業を実施しました。その結果、平成31年度には新たな放課後児童クラブが開設されるなど一定程度の学童保育の受け皿が拡充されました。しかしながら議員からもご指摘ありましたが放課後児童クラブが新規に開設されなった校区がある事こと、新規に開設されても地域児童健全育成事業の児童数が基準を超えることが見込まれる校区があることから、31年度も特別拡充事業を実施するほか更なる拡充事業として新たに都市公園内に放課後児童クラブを開設する民間事業者も保護し、学童保育の受け皿の更なる拡充に努めていく。今後放課後児童クラブが開設されることにより、学童保育を利用される方には地域児童健全育成事業以外の選択肢もふえることから放課後児童クラブへの移行が進み、地域児童健全育成事業の利用児童数は条例基準に近づくものと考えております。

<答弁>森市長

思い切った施策を打ち出しているので急には改善できませんが、一日も早くやりたいとの思いは一緒なので部長の答弁でもそのことを本当は言いたい訳で画期的な事をやります、思い切った施策をやります。でも自治振興会にお願いしている地域児童健全育成事業を増やすことはおそらく無理です。これ以上、負担をしていただくのは。したがって民間にしていただくしかないので公園内で増やすとか、いろんなことをこれからも、こういう方法が有るのではないかとあれば、しっかりやっていきたのできちっとオーバーするところを解消したいとの思いは全く一緒ですので是非、応援もお願いしたいと思います。

赤星ゆかり議員
なぜ繰り返し申し上げるかと言いますと、子どもたちの安全のためですよ! 1月に、政府への要望でお会いした厚労省の担当者も、「条例違反状態ですから市がなんとかしないと」と言われました。対策を検討してください。

(2)就学援助の拡充について

赤星ゆかり議員
文科省では、来年度から就学援助制度について、(1)入学準備金の単価の引き上げ(小学校40,600円→50,600円)、(2)「卒業アルバム代等」を新規に補助対象とし、(小学校10,890円、中学校8,710円を補助)とする、(3)「修学旅行費(中学校)」の引き上げ(57,590円→60,300円に)の、拡充をされると聞いています。これについて、富山市の拡充の予定を伺います。

<答弁>立花教育委員会事務局長

本市の就学援助事業のH31年度の当初予算案では新入学児童生徒だけに入学準備金単価につきましては国と同様に引き上げております。また修学旅行費については実費で支給していまして現状においても国の引き上げた後の単価より多く支給している場合もあります。そちらの費目に追加することにつきましては他都市の動向も踏まえながら調査研究をしてまいりたいと考えております。

(3)「子ども食堂」について 伺います。

赤星ゆかり議員
市内で、住民やボランティアのみなさんの善意に支えられて「子ども食堂」の取り組みが広がっています。私も先月、市内3か所目の「豊田子ども食堂」にお邪魔してきました。子どもだけで来ている子たち、親子連れ、お年寄り、学生ボランティアで参加していていろんな人が楽しく、美味しい暖かいご飯を囲み、ピアノを弾く人もいて、作る人たちも楽しそうです。毎回100人前後が参加されています。

例えば、お茶碗の持ち方がおかしい男の子がいて、そのお父さんもいわゆる「犬食い」だったりしたのですけれども、ボランティアのお母さんが、さりげなく、「こうやって持つんだよ」とマナーを教えてあげると。地域の人々の暖かい絆がつながる場だなぁと感じました。毎回、お母さんが夜も働く母子家庭の子どもたち3人を連れて参加される保育関係者もおられるそうで、「子ども食堂」の役割は大切だと。とりあえず今は月1回ですが、できたらもっと回数を増やせればいいなとおっしゃっておられます。

昨年、高田真里議員も質問されましたが、「子ども食堂」に、市としてなんらかの支援策は考えられないでしょうか。

<答弁>中田子ども家庭部長

子ども食堂は家庭の経済的な理由などから、食事を充分に取れない子どもや、両親の共働き等により一人で食事をするなど、さまざまな家庭事情がある子どもに無料や低料金で食事の提供をおこなう地域の自主的な活動として全国的に広がっている取り組みでございます。本市の子ども食堂の開設状況については一般的に無料や材料費相当などの場合などは保健所の食品衛生法上の手続きが必要でないことから正確に把握していませんが富山県に問い合わせたところ現在市内には芝園校区、豊田校区、水橋中部校区の3箇所で実施していると聞いている。本市では子ども食堂との名称こそ使われていませんが地域においてふるさと作り推進協議会、母親クラブなどの各種団体による地域行事として子どもから高齢者まで多世代の地域住民を対象に食事を通した交流活動が既に行われています。このように本市において子ども食堂が地域の自主的な活動として取組まれていることや個々の地域の善意や地域力に期待しているところであり補助金など支援策を行うことについては現時点では考えていない。

赤星ゆかり議員
今後も広がると思いますので一緒に研究していけたらと思っていますのでよろしくお願いいたします。

4.障がい者雇用と就労支援について 伺います。

(1)障がい者雇用対策について、市の取り組みを問う

赤星ゆかり議員
昨年から、障害者雇用の「不適切算定」について大きな問題になってきました。その後の市の取り組みについて伺います。

<答弁>西田企画管理部長

昨日の佐藤議員の質問にも答えたように本市においては障害者の雇用を推進する為、一つにこれまで身体障害者に限定した採用試験について身体障害者に限定せず、精神障害者や知的障害者等も含め全ての障害者を対象とすること、2つに行政職に限らず、保育士、児童労務職など他の専門職など障害者枠を設けて採用募集を行うこと、3っに競争試験にとらわれず、障害者の状況に応じた先行採用を行うことなどの多様な取り組み等について他都市の取り組み等を参考にしながら現在、検討を進めているところです。今後とも障害者の雇用の促進等の法律の理念などを踏まえて早期に法定雇用率の充足を図ることはもとより公務部門における障害者の活躍の場の拡大に積極的な採用に努めてまいりたいと考えている。

(2)就労継続支援事業所B型の工賃等の向上策について

赤星ゆかり議員
障害者総合支援事業法に基づく就労継続支援事業所B型は、作業をされる利用者と労働契約を結ばないため、工賃が時給で平均200円程度と、大変低い水準です。これでは障害基礎年金と合わせても暮らしていけないとの切実な声を聞いています。

私が相談を受けた一般就労を目指す方が、いま本当に単純作業を、例えば、間伐材の割り箸のささくれがないか検品して、袋に入れて、束ねて袋に入れる。これを一人で1日1200本もやっているそうです、仕事の内容も改善が必要かと思いました。

国では、今年度から「工賃向上に向けた全国的支援体制構築モデル事業」が取り組まれています。

富山市としても、市内のB型事業所の実態把握を行い、工賃等向上策に取り組んでいただきたい。見解を伺います。

<答弁>酒井福祉保健部長

就労継続支援事業所B型の工賃については、国において工賃向上を推進する基本方針を定め、都道府県が工賃向上計画を作成することとされていて富山県でも昨年、第4期富山県工賃向上支援計画が策定され県全体で官民一体で取り組みが進められているところです。この計画における市町村の役割としては障害者就労施設等からの優先調達が位置ずけられている所であり、先般、高田真理議員の質問に答えたとおりであり、本市においても部局を横断した積極的な調達を推進し現在、少しずつではあるが民間企業においても、普及していると思っているところです。障害者の生きがいつくりと雇用の場の創出として、担い手が減少している農業分野との連携に努めているところです。その結果として市内の就労継続支援事業所B型工賃についてもH29年度は県内平均額が15,646円のところ本市内の平均額は17,128円となっていて県がH32年度目標の17,000円を既に達成しています。また今年度から事業所の工賃向上の自助努力を促す為に、これまで一律支給であったものが前年度の工賃額に応じて段階的な支給となるよう報酬改善がなされているところで、本市としては引き続き障害者就労施設等からの物品役務などの発注の増大を図るとともにB型事業所における一般企業からの受注拡大働き掛けるほか、県や関係機関と連携を働きかけながら工賃向上に努め、障害者が地域で自立した生活を送れるよう支援してまいりたいと考えております。

(3)就労継続支援事業所におけるコンプライアンス対策について

就労継続支援事業所A型・B型における障がい者虐待ではないかとの相談を、この間、複数回受けました。こうした事業所経営者や職員の方々に対しては、障害者虐待防止法、障害者差別解消法、及び富山県条例などについて、行政として周知徹底が求められます。現在、どのように行っているか伺います。

<答弁>酒井福祉保健部長

就労健全事業につきましては障害者の働くことへのニーズの高まりや障害に対する理解の深まりとともに事業者数及び利用者数は年々増加しています。もとより、こうした事業所の経営者や職員のほとんどは障害者へのサポート意識が非常に高い方々ですが事業所が増加する中、ごく一部には障害者の理解が不足しているままに職員となられることがあってか利用者から本市に寄せられる相談も増えてきています。本市では寄せられた相談の内、施設の経営者、職員による虐待が疑われる深刻なものがあった場合はできるだけ早く施設を訪問し、事実確認のうえ、必要に応じて指導を行うなど虐待防止法に基づく迅速な対応に努めている。また障害による差別の解消については学識経験者と関係者などで構成する富山市障害者差別支援協議会の設置ですとか国の基本方針に基づき市職員が対応できるように富山市職員介護要領の作成、あるいは業者等に寄せられた相談について情報共有などを行い部局を横断する庁内連絡会議の設置また事業者の理解を深める研修や市職員の理解を深める研修の実施、加えて市ホームページ、広報などへの情報掲載、出前講座はじめとして民生委員、自治振興会、〇〇などへの経営〇〇パンフレットなどを用いた周知啓発に取組んでいます。さらに毎年、障害者権利擁護の意識啓発をはかるために障害福祉サービス事業者を対象に障害者権利擁護研修会を開催し、差別解消・虐待の事前防止や早期発見、迅速な対応を行う為の必要な人材の育成に努めています。なおこのような研修は県においても同様な研修が開催されておることから、できるだけ多くの事業者に参加できるよう日程調整、周知などについて啓蒙を行っている。

赤星ゆかり議員
一人一人の尊厳を守られるようお願いします。

5.新しい富山市斎場の建設について 伺います

最後にPFI方式での斎場建設について一昨年、市内の葬祭業関係者さんたちと、環境保全課との意見交換の場を持っていただきました。そこで出された意見、要望などは、どうなっているか伺います。

<答弁>伊藤環境部長

開催した葬祭業者のみなさんとのヒヤリング意見交換会のご要望・ご意見等々については事業者の公募に必要な要求水準書や募集要項に可能な限り、反映させており今後の設計などにも生かすようにしています。今後も資材の供応が近づきますと新たに投入する予約システムとか、特別就行テストの利用方法等を皆さまに周知していく必要がございますので対象の葬祭業者に事前説明会の開催することとしています。葬祭場が誰もが安心して利用できる斎場となるよう努力してまいります。

赤星ゆかり議員
PFI方式での斎場建設計画にどのように反映されているのか、また今後の、地元住民、市民の意見反映について伺います。

意見を反映し、説明を尽くしながら、進めていただきたいと思います。

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